口をすべて隠す白いマスクと血で濡れたような深紅の衣服を身にまとった若い女が、帰宅途中の子供に 「ワタシ、綺麗?」と訊ねてくる。「キレイ」と答えると、「……これでも……?」と言いながらマスクを外す。そうしたら口は耳元まで大きく裂けていている。「きれいじゃない」と答えると包丁や鋏で斬り殺される。
1979年に一世風靡した怪奇譚件都市伝説である。
当時児童たちの集団パニックや週刊誌、新聞などの過剰な報道により噂は噂をよびインフルエンザのように一年間であっという間に全国の子供たちに恐怖の種を植え付けた古典都市伝説で、ネットのない時代これは異例のスピードだ。
ルーツとしては1754年、(宝暦4年)美濃国都上藩、現在でいうところの岐阜県に点在する町々で大規模な農民の一揆(いっき)があったそうな。一揆はその地域の侍や殿様に年貢や税の取立てをやさしくしてくれと申しあげる民意の行動だ。
しかし時代的にたかが農民が貴族階級に異議申し立ては死刑にあたいする。逆説的にとらえるならば封建制度のなかで国を繁栄させるにはしかたないのかもしれないが残酷な話である。
白鶴村(現、岐阜県都上市八幡町)で大勢の無辜な命、とりわけ女性が農民一揆により無残にも犠牲になる伝承が残っている。これは眉唾物の噂だけれど白鶴村の女性の多くが口元を痛々しく裂かれ、 夜に咲く赤い三日月のようになっていたらしい。しだいに腐乱し供養もされずその場で放置される事態にいたった。その悲劇性からその地域に根ざした伝承がノロイへと昇華し時代をへてそれが口裂け女に進化したとの一説もある。
身体能力
- 100mを5〜6秒で走る超健脚
- 人間の体の部位を簡単に引きちぎるほどの怪力
- 瞬間移動
遭遇した時の対策
- ポマードを3回唱える
- べっこうあめ(チュッパチャプスでも可)を投げつける
- 手のひらに「犬」とかく
- 裂けた口元にキスをする(もっとも勇気が必要w)
- 裂けた口元にキスをする(もっとも勇気が必要w)
実際に口裂け女に遭遇してみたら上記を試してみる価値はあるが、はっきりと言っておすすめはしない。するくらいなら走って逃げたほうがいくらか生存率があがるだろう。なぜならそれが伝説上の
「口裂け女」
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